春のプロローグが始まったばかりなのに 昨夜の雨で「なにわいばら」は はら はら と 思い出を消してゆきました 純白のまま昨日を消して 誇らかに新しい命を結んでいます にわかに聞こえる笑いさざめく花たちよ 心残りなく散ってゆく花たちよ 生と死が一輪の花に答えがあるならば 過ぎていく時間のほとりをさまよっている 臆病な私は愚かな歩みとみえましょう
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「詩集今日の風」より
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随筆
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