春のプロローグが始まったばかりなのに

     昨夜の雨で「なにわいばら」は

     はら はら と

     思い出を消してゆきました

     純白のまま昨日を消して

     誇らかに新しい命を結んでいます


     にわかに聞こえる笑いさざめく花たちよ

     心残りなく散ってゆく花たちよ

     生と死が一輪の花に答えがあるならば

     過ぎていく時間のほとりをさまよっている

     臆病な私は愚かな歩みとみえましょう

                       お知らせ 

           2021年9月8日 挿絵日本画家若木山氏 装丁小野健治氏による

               詩集「今日の風」が
                Amazonから発売されました。
    
                 

Amazon 紹介文より


 第2詩集を出版してから長い時が経過しました。日々の生活や仕事に追われながら、
少しずつ書いてきたものが今回の詩作品です。この間に家族を慈しんでくれた義父母が他界し
二人の子供も家庭を持ち気が付いてみれば我が家は夫婦二人と老犬のみになっていました。
私の詩作品は未来を切り開こうとする力も、時代を先取りしようとする物でもありません。
ただ、私の人生に寄り添ってくれた作品ばかりです。
その意味では単なる言葉遊びにすぎないもしれません。それでも書くことは私の心の在りよう知ることであり、私にとって生きる力になるものでした。(作者のあとがきより)

表紙は日本画家 若木山の「芙蓉」が使われ優しい彩となっている
作品内容第1章は、共に暮らした義母の介護を通し、作者が義母への深い愛情と哀しさを記し
た作品である。第2章は日常の中で移りゆく季節を背景にして作者の心のありかを詩情ある形
で表現した作品だ。第3章は愛犬「こむぎ」の生を「こむぎ」側から記した作品で、人と犬の心の触れ合いは愛しさにあふれている。第4章は人や故郷への郷愁、物語を帯びた作品も含め、
作者の生きる姿勢が記され、季節の移ろいに似た時間を背負った詩集「今日の風」は作者に
とって最後の詩集として刊行されたという。
                        


~Mitsuko's  Works~

近年の詩作品
  こむぎの日記
   
僕の終章
(2023.4.27)
鶯のさえずり
  (2023.6.16.
 桐の花
 (2023.7.23)
 さよなら
こむぎ

(2023.12.28
浅春」
2024.2.26
春の酔い
2024.5.4
   
   願成就寺の桜
  (2022.4.27)
 こむぎの日記  
 
僕は90歳       (2022.6.7)
 立葵の別れ
  (2022.8.28
初冬の風
 (2022.11.27
  
 
 十枝の森は
  落ち葉の小径

 (2023.1.20
     
   梅雨景色
  2021年
 千葉県詩集掲載作品
夏の大樹
      (2021.8.20)
           


    「詩集今日の風」より  
                                                
第1章 
風花
  

  紺春
今日の風
 九十九里浜        赤い椿の花           祈りは秋雨にぬれて    風花  
第2章
春夏秋冬
 

春 

 五月の風景
 
 ほうき桃
 
 慕情

高遠こひがんざくら
 
 
    夏  おない年の夏
夏の手紙 盂蘭盆会  酔蝶花
    秋   彼岸花 都会の秋 郷愁の秋  今日の庭  
    冬  皇帝ダリア 初雪  北陸の街  今日の恋文  
第3章 
こむぎの日記
こむぎのワルツ 僕と慶太 春は微笑んで  僕は15歳  僕は17歳
第4章
今日の風
  私とわたし 虫歯 流れ星 故郷の風   今日の風
 随筆・その他  随筆
  よもぎ摘み    short
    story 
  1600字の短編小説
   リーフノベル
   
逝ってしまった
花友達への手紙
   (2022.10.1)

「若木山」作品との
 出会い
     
(2021.12.1)
アジサイと由佳
(2005.8.27)
 父と会う日
(2007.1.18)
  コロナ禍
   の日々     
小さな逸話
(2017.2.26)
   残照
(2007.12.7)
  岩川池の
   四季

     
(2020.1.10) 
季節の中で
(2001.7.14)
   
  桃の花 立葵(たちあおい    
  漆黒の海
(2001.9.10)      
 思い出の絵画    
   桃の花      
 詩集より

詩集「きこえてくる驟雨」
 
この手紙・宛先不明 
寂光院
城でダンスを踊っても
花は梅雨に咲いて
 詩集「聴花」  石榴
花影の歌
手品師
都会はいつも
秋桜
翻訳作品    
 translated Toshiya Kamei

 
 
 翻訳家 Toshiya Kamei 氏
により詩作品
「初雪」が英国
の雑誌「Visions」に掲載されました。 
翻訳「初雪」
 
 
翻訳家 Toshiya Kamei 氏
 により詩作品
「麦秋の祈り」
 THE BITTER OLEANDER に記載されました。

翻訳「麦秋の祈り」

 
詩作品 「五月の風景

 
詩作品 「梅雨の幻想

 詩作品 「酔蝶花」

 詩作品 「赤い椿」

 詩作品 「今日の恋文

                                    
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